文学と占いは相通じるものがある

小説家になることを諦めた男のつぶやきです。

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2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

小説の館 もくじ

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映画 図書館戦争 THE LAST MISSION 感想

図書館戦争 THE LAST MISSION見てきました。 有川浩ファンとしてはどうしても外すわけにはいきません。 まずは映画のストーリーから。某映画サイトの広告をそのまま転記しちゃいます。ーーーーーーーーーーーーーーー近未来の日本。国家による思想検閲やメデ…

小説家になりたい人が過去の芥川受賞者を調べて嘆くお話

さて私達小説家の卵は果たして職業作家になることができるだろうか。 継続は力なりと言われるが、果たしてこの諺が実を結ぶためには私達は幾万年生きなければならないのだろうか。 まずは作家の登竜門の代表と言えば芥川賞だ。2000年代に受賞した作家さんを…

【小説 赤い携帯】  さよなら・・   最終章

「先輩、今のが答えだと受け取っていいんです ね」「・・・・・・」「東京に、一緒に来てくれるんですね」 どこまで知ってるんだろう・・このこ・・ そう思いながらも、薫はゆっくりうなずいて見せた。 それでも、まだ心配そうに薫を見つめている。 及川が東…

【小説 赤い携帯】  こんな携帯折ってやる!

「及川君」 空を見つめたまま薫が及川に言った。 「はい」「及川君お願いがあるの」「は・・はい」「これ、海に投げ捨ててくれる」 薫は、自分の携帯を及川に渡した。 突然携帯を手渡され、及川も驚いた。 「先輩、携帯捨てちゃっていいんですか」「いいの」…

ミトコンドリア

くしゃみをしたら 鼻から腸が出た慌てて押し込むと 当たりを見渡した誰もいないあくびをしたら くちから肺が出てきた 慌てて押し込むと 当たりを見渡した誰もいない 耳垢を取っていたら 眼球が引っ掛かった 慌てて押し込むと 当たりを見渡した誰もいない体の…

【小説 赤い携帯】  そうよね五年は長すぎるわよね

埠頭の広場につくと、薫が車を駐車する場所を指定してきた。 海岸に一番近い端っこの駐車場だ。 「少し歩きましょ」 及川の返事も待たず、薫は一人先に出ると、そのまま海岸べりに向かって歩き出した。 真っ赤な、高いヒールをコツコツ鳴らしながら、薫は前…

プリンを食べるといいんだよ

心が荒れているときはプリンを食べるといい心がすさんでいるときもプリンを食べるといい嫉妬に狂う時も 怒りに震えるときも 唇を噛み締め血が滲んだときもプリンを食べるといい ある日誰かが言ったプリンってどこにあるのかと プリンはどこにあるか 誰もが知…

【小説 赤い携帯】  捨てられない缶コーヒ

車の中では無言だった二人。 星空に押しつぶされそうな車内で、聞こえるのは、時折放つ及川の空咳のみ。 堤防の細い道は、そのまま闇の中に車を引きずり込もうとしているようだった。 聞きたい事は山ほどある。YES・NOの返事も聞かされていない。 及川…

【小説 赤い携帯】 先輩答えてください

「先輩。答えてください 」 頭を下げたまま、及川が悲痛な声で叫んでいる。 いさぎよい。 ほれぼれするほど潔い。5年待っててくれと逃げ去った勝也とは大違いだ その「5年待ってくれ」の言葉にしがみついて生きてきた薫とは大違いだ 戻さなきゃ。時を。突…

【小説 赤い携帯】  会社辞めます

「先輩。答えてください」 及川が土下座したまま催促してきた。 「返事をください」 「お願い。頭をあげて」「嫌です。返事を聞くまではこのままでいます」 「東京には行くべきよ」「先輩と一緒になら行きます」「そんなわがまま会社が許すわけ無いでしょ」…

【小説 赤い携帯】 及川のいない生活なんて考えられない

顔どころか、全身が火照ってしょうがない。 目の前で土下座する及川を見て、薫もどう対応していいのか戸惑っていた。 及川が、、私にプロポーズ。私が、及川の、お嫁さん及川と私が一緒に。 初めて及川が赴任してきた時、当時課長だった吉木が、 「ひ弱そう…

【小説 赤い携帯】 お願いです。一生のお願いです

言いたい事を言いきったのか、及川はすっきりした眼差しで薫を見つめていた。 長い演説だ。 この男にこれだけのボキャブラリーがあったこと自体(感動)だ。 あの無口の、あの照れ屋の、あの奥手の、あのどうしようもない及川が、今、たらたら、演説した し…

夢の屑

夢を喰らって生きてきた バリバリ、ガリガリ 夢を見ては喰らってきたいつしか体は夢でパンパンに膨れてきた気づかなかったのだ 喰らった夢は蓄積されるなんて地に足がつかず 時々浮いたりもしだした夢を喰らうのはもうやめようと そう思うのだが 体は言うこ…

【小説 赤い携帯】 僕を好きにさせたのは先輩のせいですから

「なによ・・その義務てのは」 「僕をここまで先輩を好きにさせたのは、先輩 です。好きにさせた責任は取ってもらわない と困ります」「なによ・・それ」 「部長から東京赴任を打診された時から決めて いました。 僕一人では東京には行けないと。 大阪に先輩…

【小説 赤い携帯】 先輩には僕のプロポーズを受ける義務があります

「先輩、一緒に東京に来てください」「え・・」 何か遠い向こうで及川が叫んでいる。必死の形相だ。 聞き間違いかと思ったが間違いなく、言っている。 「お願いです。僕と一緒に東京に来てください」 「えっ、何言ってるの。聞こえない。何言って るの」 「…

小説家になるんだ!どうしたらいいんだ、そんな人の為に小説家サイトの研究をしてみました

【WEB小説】あなたも作家デビュー!?小説投稿サイト104選!【ケータイ小説】 このサイトに104のサイトが紹介されています。 104は多すぎますからまずは世間で言われてる代表的なサイト ライトノベル向け 「のべぷろ」 - ライトノベル向けが強い小説投…

【小説 赤い携帯】 祝ってあげなければ、私は先輩なんだから

及川が東京に・・ 考えてもみなかった。それだけに、薫が受けたショックは大きい。 及川の東京赴任もさることながら、それを聞いた自分の狼狽ぶりに愕然としたのだ。 喜んであげるべきだ。笑顔で、肩を叩き 「やったじゃないか」 そう言って、軽い抱擁でもし…

小説 赤い携帯 あらすじ

薫はバリバリのキャリアウーマン 後輩の及川とは良きパートナー 及川は人の良い男。薫の面倒を公私共に面倒見ていた。というより こき使われていた。 薫には音信不通になっている恋人がいる。 いい加減な男でフランスに行くと薫の前から消えてしまった。 自…

【小説 赤い携帯】 及川がいなくなる 嘘でしょ

「いいから話しなさい」 星空を見ようと言って窓から離れない及川を、窓から引きはがすと、薫の前に座らせた。 「とにかく話しなさい」 まるっきり子供だ。ピシャリと窓を閉める。 話しが先に進まない。 あんたが話したい・・って言ってきたのよ。それがなに…

黒い言霊

目を閉じると現れる言霊 白く淡く透明であれば 素敵だが 現れる言霊は 真っ黒黒光りした言霊の表面は ぬめりとして 不気味慌てて目を開けても もうだめだ 黒い言霊はニタニタ笑いながら 大きく口をあけると そこらじゅうの 存在を飲み込み 無にするパクパク …

【小説赤い携帯】 星がきれいすぎるなんてあんたのガラじゃないでしょうに

「先輩・・お客様は女性だったんですか」 グラスを片ずけながら、及川がニタリと笑う。 「なんで女とわかるのよ」「だってグラスに口紅ついてましたもの。先輩 と同じ、真っ赤なやつ」 及川が嬉しそうに言う。 「君は探偵か」 思わず噴き出してしまった。さ…

契れた首

何もかもが嫌になった そう言って君は髪を切った切った髪を摘まむと その髪を大空に投げ捨てた 刹那そう、刹那 君は笑った 大声で、空に向かい 嘲りの笑いを気がつけば回りは 髪畑 僕は君に飲み込まれたのか君の薫りが充満している 君の滴りが溜まっている …

映画キングスマンを見てきました

まずは映画の粗筋をロンドンのサヴィル・ロウにある高級スーツ店"キングスマン"の実体は、どこの国にも属さない世界最強のスパイ機関。 "キングスマン"のエリートスパイ、ハリー(コリン・ファース)は、ブリティッシュ・スーツをスタイリッシュに着こなし、組…

【小説】赤い携帯 私はいったい今日まで誰をしのんでいたのだろうか

「で・なんなの話って」「あ・・」 そういうと及川は急に立ち上がった。 話しにくそうだ。 「熱いコーヒ入れましょうか」「ここは私の部屋よ」 そうは、言ったものの、どこに何があるか、及川の方がよく知ってる。 もともと、嗜好品は及川が買ってきて、薫の…

【小説】赤い携帯  及川が部屋に上がってキョロキョロと

及川が突っ立っていた。 まっすぐ、直立不動だ。手には、一目でケーキとわかる箱を持っている。 単純な奴だ。 「及川、夜中に女性の部屋訪ねていいと思ってるの」 少し、白々しいか。口を尖らして言ってみた。 及川は、酔った薫を何度もこの部屋に投げ込んで…