文学と占いは相通じるものがある

小説家になることを諦めた男のつぶやきです。

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矛盾

生きるために私は食べる

食べるために私は捕らえる

捕らえるために私は仕掛ける

仕掛けるために私は思惟する

思惟するから文明が開ける

文明が開けば簡単に捕らえられる

簡単に捕らえられると簡単な殺戮の方法が必要になる

 

多くの人が食べるためには

多くの肉がいる

多くの肉には多くの命が必要

命を保つためには命の犠牲が必要

 

なんなんだ

この   矛盾

解明してみろ !!!

何色だい?

くれてやる コノイノチ

どうとでも コノイノチ

好きにしろ コノイノチ

 

だから コノイノチ

だから コノイノチ

だから コノイノチ

 

ひとつだけ 聞いてくれ

 

真心  コノイノチ

まごころ コノイノチ

マゴコロ この命

 

君のマゴコロ

 

何色だい?

水仙

すいせん
花言葉 「うぬぼれ」
青年ナルシスは美しい。
その美貌は数多の女を引き付けた。
黙っていても女の方からナルシスに言い寄る

飽きた
つまらない
女はもういい
当然だ、俺が女に好かれるのは

ナルシスはいつしか溺れて行った。
己の美貌に、己自身も
それが結局己自身を愛すことができなくなる予兆とも知らず。

いつしかナルシスは多くの女性に愛されても
自分を愛すことができない男になっていた。

森の妖精エコーがナルシスに恋をした。
しかしナルシスは当たり前ように彼女に冷たくした。
それでも盲目に愛したエコーがナルシスのことばかり考えていて、
自分の役目を果たさなくなったので、とうとう女神ヘラの怒りをかった。

エコーは女神ヘラの呪いで、人の言葉の最後の部分しか話せなくなってしまった。
エコー、日本では「こだま」呼ばれている。

これを見ていた女神ネメシスが怒った。
エコーや他の女性を悲しませたナルシスこそが悪いと。

ネメシスはナルシスに呪いをかけた。
人を愛せないのなら自分を愛し続ければいいと


ナルシスは自分に恋する苦しみのあまりにやせ細り
とうとうスイセンの花になってしまった。

この物語から「うぬぼれ」の花言葉が生まれました。

水仙

花言葉は  「うぬぼれ」「自己愛」

水仙の花がゆらぐ山岳で大声で愛を叫べば
エコーがより響き、その愛は成就すると言われています

悩ましい

大地の女神が羊飼いに恋をした
名をダフニスと言う
女神は心の内をダフニスに打ち明けようとしたが
鈍感なダフニスには届かない
女神は大いに悲しみ、悲しみの代償に花を作った

雷神トールはこの花を愛し保護した
この花を身に着けし者は
雷から守られると言い伝えられた

聖母マリアがキリストの十字架の釘を取り
地面に埋めた。
するとそこからこの花が咲いた

スコットランドに侵略したノルウェー軍が奇襲をかけた
音をたてぬよう忍び足で近づいたが暗闇にこの花が沢山咲いていた。
踏みつけたスコットランド軍は花の棘に悲鳴を上げ
夜襲は失敗した

その花の名は

あざみ


花言葉の意味は
独立・報復・厳格 そして 触れないで!

触れないで!だ。


いま私の彼女は豊満な胸にあざみの花をつけている

私は
私は

そう

実に悩ましいのだ

赤鬼野郎

生あくび

大きく息を吸い込み

吐き捨てると

頭がクラクラ

 

クラクラ クラクラ

クラクラ クラクラ

 

そこに小さな赤い鬼

親指ぐらいの大きさのくせに

妙に生意気な態度

 

緑の舌をチロリとだし

色付きの息を吐き

唾をまき散らし

踊り喋る

 

ケッケ ケッケ

ケッケ ケッケ

 

潰してやろうと腰を屈めたら

赤鬼やろう

ニタリ笑い私の目をついてきた

 

慌てて目を閉じると

赤鬼やろう

手をすり抜け私の中に入って来た

 

体の中にスーッと

入り込んでいく感覚がする

 

心のあたりをぐるぐる回り

最後にチクり、私の心を刺した鬼野郎

 

そのまま私の心の中に

ぺたりと座り込んだ

妙にしっくりしている

 

まるで昔からの居場所のように

 

時々散歩するんだよな

私の中の本性

 

その時だけ

唯一私は

偽りの衣をまとった人間に戻れるようだ

 

私は人間なのか

或は鬼なのか

 

ふーむ

 

誰に聞けばいいのだろう