文学と占いは相通じるものがある

小説家になることを諦めた男のつぶやきです。

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水仙

すいせん
花言葉 「うぬぼれ」
青年ナルシスは美しい。
その美貌は数多の女を引き付けた。
黙っていても女の方からナルシスに言い寄る

飽きた
つまらない
女はもういい
当然だ、俺が女に好かれるのは

ナルシスはいつしか溺れて行った。
己の美貌に、己自身も
それが結局己自身を愛すことができなくなる予兆とも知らず。

いつしかナルシスは多くの女性に愛されても
自分を愛すことができない男になっていた。

森の妖精エコーがナルシスに恋をした。
しかしナルシスは当たり前ように彼女に冷たくした。
それでも盲目に愛したエコーがナルシスのことばかり考えていて、
自分の役目を果たさなくなったので、とうとう女神ヘラの怒りをかった。

エコーは女神ヘラの呪いで、人の言葉の最後の部分しか話せなくなってしまった。
エコー、日本では「こだま」呼ばれている。

これを見ていた女神ネメシスが怒った。
エコーや他の女性を悲しませたナルシスこそが悪いと。

ネメシスはナルシスに呪いをかけた。
人を愛せないのなら自分を愛し続ければいいと


ナルシスは自分に恋する苦しみのあまりにやせ細り
とうとうスイセンの花になってしまった。

この物語から「うぬぼれ」の花言葉が生まれました。

水仙

花言葉は  「うぬぼれ」「自己愛」

水仙の花がゆらぐ山岳で大声で愛を叫べば
エコーがより響き、その愛は成就すると言われています