2017-02-04 白い悪魔 詩 白樺の木が倒れた 真ん中から縦に裂けて その裂け目からぬうと現れた 白き悪魔 悪魔のくせに白だとは 鼻の先で笑ってやると 近づいてきて 臭い息を吐いてまくし立てた 白い悪魔がだ 白で何が悪い 悪かないさ しかし、お前今笑ったろうが ああ笑った 悪くないなら笑う必要ないだろうに 殆ど私の顔にくっつかんばかりに まくしたてる 白き悪魔 あまりに臭いので 指先で弾いてやった ふん 白い悪魔なんて所詮そんなもんさ 私は背中に隠した羽を広げると 大空に羽ばたいた 悪魔は黒いんだよ 悪魔は 下を見れば、私の抜け殻が 舌を出して阿呆顔で固まっていた だから嫌なんだ 白い悪魔に遭うのなんかは