文学と占いは相通じるものがある

小説家になることを諦めた男のつぶやきです。

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007スカイフォール 見てきました。感想書いちゃいます

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まずは解説かから

少年時代を過ごした"スカイフォール"で焼け
残った写真を受け取ったジェームズ・ボンド(ダ
ニエル・クレイグ)は、その写真に隠された謎を
解明するため、M(レイフ・ファインズ)の制止を
振り切り単独でメキシコシティ、そしてローマへ
と赴く。

そこで悪名高い犯罪者の未亡人ルチア・スキア
ラ(モニカ・ベルッチ)と出会ったボンドは、悪
の組織スペクターの存在をつきとめる。

だがその頃、ロンドンでは国家安全保障局の新
しいトップ、マックス・デンビ(アンドリュー・
スコット)がボンドの行動に疑問を抱き、M率い
るMI6の存在意義を問い質していた。

一方、ボンドは秘かにマネーペニー(ナオミ・
ハリス)やQ(ベン・ウィショー)の協力を得て、
スペクター解明の鍵を握る旧敵Mr.ホワイト(
イェスパー・クリステンセン)の娘マドレーヌ
・スワン(レア・セドゥ)を追跡。

死闘を繰り広げながらスペクターの核心部分
へと迫るなか、氷雪のアルプス、灼熱のモロッ
コへと飛んだボンドは、やがて追い求めてきた
敵と自分自身との恐るべき関係を知ることにな
るのだった……。

とまあ、わかりにくい説明ですね(笑)

で、私が完全解説。
当然完璧なネタバレ解説ですから結末を知りた
くない人はここから先は読まないでくださいね。

映画の感想は、スパイ映画の王道を貫いた作品
でとても面白かったので、ぜひ見てくださいと
いう意見です。

ですからネタバレを読みたくない人は、ここま
でで、以降は読まないでください。

さて、ここからは完全ネタバレ解説に入りますが
まあ、ネタバレさせても映画の本質には関係あり
ませんから、むしろネタバレ読んで見た方がわか
りやすい思いますよ、

私的には。だって、私最初の頃はどうもストーリ
展開がいまいち飲み込めず、最後の結論で再構築
しやっとわヵってきたという按配で(笑)

ではネタバレ解説開始です。

手っ取り早く言うと、ボンドは前作で亡くなっ
たMの遺言で、旧敵Mr.ホワイトを探し、殺す
依頼を遂行するため、組織の命令を無視して勝
手に行動し、停職となるが、さらにおかまいな
しに操作は続けていくと、その昔、自分を育て
てくれた養父と兄、実はこの二人雪山で遭難し、
死んでいたことになっていたのですが、本当は
兄が養父を殺し生きていたのです。
で、当然、それが実はスペクターの黒幕だった
と。

このスペクターをやっつけるため、旧敵Mr.ホワ
イトの娘マドレーヌが、お約束どおり、ボンド
の恋人となり、二人でスペクターの陰謀、陰謀
とは世界中の情報を一元化に集めそれを操作し
ようとする企てんんですがね。

いつもは遊びで女を抱くボンド。
どういうわけか今回はマドレーヌに惚れちゃい
ましてね、このマドレーヌが情報員嫌い。

一方ボンドの組織内ではMとCが敵対しており
Cの策略で00(ダブルオー)組織は解体され
てしまうのです。
実はCはスペクターの手先と言うお決まりの粗
筋ですがね。

ラストはボンドの人間性が試される形。
自分の兄(実の兄ではないですが)を我が手で
殺すか否かでの選択で、結局殺さず、それを見
た恋人のマドレーヌの心に響き、はいめでたし
めでたしハッピーエンド。

ボンドちゃんは情報部を辞めて、マドレーヌと
愛車に乗ってさようなら。

で、一件落着と。

本当に辞めちゃうと、007シリーズはこれで
終わっちゃいますが、さあて、どうなるんでし
ょうかね(笑)

で感想ですが、まあ、お決まりのありえへんと
突っ込みまくりのストーリではありますが、全
体を通してスパイ映画の王道をまっしぐら。

その意味目新しさはありませんが、安心して見
られると、どちらを好むかは見る人の感性にか
かってきます。

残念だったのは、冒頭のシーンで出てきた悪名
高い犯罪者の未亡人ルチア・スキアラがもう一
度出てくるだろう思ったら、それっきりだったこ
と。
ただボンドと抱き合っただけなんて、寂しすぎま
すよね。

お約束なら、再度登場させて、死ぬなり、何か
をするなり、もう一仕事してくれてたら、嬉し
かったのに。

3時間近い映画でしたが、その長さを全く感じ
ませんでしたから、007シリーズをご覧にな
ったことのある人なら、まず外れ感無しに見る
ことができると思います。

とにかくハッピーで終わってくれたことが何よ
りでした。

皆さんが見に行き、興行成績がいいと、ボンド
の辞表も撤回されると思いますから、是非見に
行ってくださいね(笑)

映画 図書館戦争 THE LAST MISSION 感想

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図書館戦争 THE LAST MISSION
見てきました。

有川浩ファンとしてはどうしても外すわけには
いきません。

まずは映画のストーリーから。
某映画サイトの広告をそのまま転記しちゃいます。
ーーーーーーーーーーーーーーー
近未来の日本。国家による思想検閲やメディア
規制が広まるのに対抗し、読書の自由を守るた
めに図書館の自衛組織・図書隊が結成される。

読みたい本を取り上げられそうになったところ
を図書隊隊員に助けてもらった笠原郁(榮倉奈々
は、その隊員に憧れ自ら図書隊に入隊。

特殊部隊タスクフォースに所属され、非常に厳し
い教官・堂上篤(岡田准一)や上官の小牧幹久
田中圭)手塚光(福士蒼汰)や柴崎麻子
栗山千明)といった同期の仲間らとともに過酷
な訓練と図書館業務にあたっていた。

ある日堂上らのもとに、1冊しか現存していない
自由の象徴である『図書館法規要覧』が展示され
る『芸術の祭典』の会場警備をするよう指令が下る。

しかしこれは図書隊を解散させ社会を正そうとする
手塚の兄・慧(松坂桃李)が仕組んだ罠で、
検閲実行部隊『良化隊』による急襲を受けたタスク
フォースは窮地に陥る……。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

映画としては前作に続き第2作目、続編です。

とにかくこの作品、命は有川浩の世界に入ること
が出来るか、いや入って上げることが出来るか、
全てはここにかかっています。

なぜなら、たかが本の為に何故命を張る必要が
あるのか、この根本的な世界観に疑問を持てば
もうそこから先にはいけないからです。

この矛盾にひっかかると作品そのものが陳腐な
ものになってしまうからです。

第一作がそうでした。

とてもいい作品で、だからこそ続編のこの映画
も見に行ったのですが、その私でさえ第一作で
はこの疑問にいつも感動の頭を押さえられてい
ました。

ファンの私ですらそうですから、そうでない方
にはより(嘘だろう!)感を感じるのでは、、。

ところが、どっこいでした。

この続編、感動しちゃうんです。
ウソみたいに。

冗談じゃない、そんな馬鹿な、そう思いつつも、
お約束の(感動シーン)で訳もなく感動しちゃ
うんですよね。

私が単純すぎると言えばそれまでですが、後半
の戦闘シーンに突入したあたりから、何がどう
なってるのかわからなくなり、とにかく感動な
んです。

感動とリアリティーにあまり相関関係が無く、
人は感動シーンそのものに感動してしまうそん
なDNAを持っているのではと、そう思わざる
を得ないほど、お約束場面で感動しちゃうんで
すよね。

それと勿論有川浩ファンなら当然期待する、
甘いロマン。

実はこれだけでも見る価値は十分あるのですが
この恋愛はやはり、前作を見ているとより、楽
しめるのですが、それにしても男女のこの結ば
れそうで結ばれないイライラ感は、恋愛には必
需品ですよね。

小説を書いてる者としては非常に参考になりま
す。
このシーンがあるからこそ映画を、小説を、見
に行くファンがいるのだと改めて考えさせられ
ました。

小説にとって構成力は非常に大切です。
でもそれとは並行し、普遍的な男女の愛を、ご
く当たり前に、手あかがつきまくった、道筋で
表現するのも、小説の醍醐味だと思わざるを得
ません。

ラジオが出始めた頃大ヒットした(君の名は)
に始まり、延々と書き続けられた、恋愛のすれ
違い小説

時代時代によって、その場面は違いますが、す
れ違う様は同じです。

とにかくうまいですよ、有川浩の人間と言うか、
恋愛描写

とやかくいわず、まあ見てあげてください。

最後にほろっとし、ほくそ笑み、とても気分よ
く映画館を出ること間違いなしです。

ハラハラ、ドキドキ感もあり、最後をどう落と
すのか、緊迫感、もあり、とにかく面白いです
よ。

お勧めです。

あ、最後に言っときますね。
堂上篤(岡田准一)は死にませんから(笑)

これぐらいネタバレさせてもいいですよね。

映画はハッピーエンドでなくちゃつまらないで
すからね。

ですから安心して映画館に足を運んでください。

驚くほどヒットすれば、続編もできそうですか
ら(笑)

映画キングスマンを見てきました

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まずは映画の粗筋を
ロンドンのサヴィル・ロウにある高級スーツ店
"キングスマン"の実体は、どこの国にも属さ
ない世界最強のスパイ機関。

"キングスマン"のエリートスパイ、ハリー
(コリン・ファース)は、ブリティッシュ・スー
ツをスタイリッシュに着こなし、組織の指揮者
アーサー(マイケル・ケイン)のもとで日々秘密
裏の活動を行っている。

ある日、チームの一員が何者かに惨殺され、新
人をスカウトすることになったハリーは、街の
チンピラ、エグジー(タロン・エガートン)に可
能性を見出し候補生として抜擢するが、エグジ
ーの父親もまた機密活動中に命を落とした
"キングスマン"のスパイであった。

そんな中、巷では科学者の失踪事件が頻発。
その首謀者ヴァレンタイン(サミュエル・L・
ジャクソン)は、前代未聞の人類抹殺計画を進
めていた……

そう、スパイ映画です。
しかもやたらめったら人が死ぬ。
しかも喜劇的に。

少し違和感は感じますが、トータルこの映画あり
かな、、といった感じです。

最初の出だしは満点。
なかなか面白く、お、主人公現る、なんて思って
いたら、身体を頭から綺麗に真二つにされ、おい
おいなんじゃとてこれは、と。

ここから未来のキングスマン候補生の訓練と悪党
どもの話が同時並行で進んでいくのですが、少し
退屈するかも。
隣で見ていたおっちゃんが、いびきかいてた
もんな。

でも随所随所に、面白い話挿入し、退屈はさせ
ないようにしてましたが70過ぎのおじちゃんに
はこの手の話は退屈なのかも(笑)私は面白か
ったですよ。

最後のキングスマンの試験で、大事に飼っていた
犬を殺すか否かの下り、いまひとつ納得できませ
んでしたが、まあこれもお国柄でしょうかね。

とにかく人が沢山死にます。
一気に何百人もの頭が喜劇的に吹っ飛ぶシーンは
しばらく唖然とさせられますが、後から思えば
おいおい、やりすぎだろが。

教会の中での乱闘惨殺シーンでは、案外リアルに
撮ってある為、一緒に見に行った人が目を伏せて
いましたし、監督のノリ感覚がいまいちわかりま
せん。

ちなみに監督は『キック・アス』や
X-MEN:ファースト・ジェネレーション』の
マシュー・ヴォーン監督

とまあ、マイナス面を書き連ねましたが、映画
全体は面白い出来栄えです。

ある意味サクセスストーリー感もあり、最初の
前ふりで見せておいた挿話を、最後のオチに持
ってくるとか、まさに映画の王道をまっしぐら
という感じです。

中だるみ感は歪めないとしても、それを補うに
余りある、全体的なスピーディー感は、まさに
スパイ娯楽映画そのものです。

続編がもしできたらどうするか、当然見に行き
ますよ。

で、私が一番記憶に残るのが、やはり悪役ヴァ
レンティンの右腕のガゼルを演じた女優さん。
半端なく強烈な印象残ってます。

帰って調べてみたら、ソフィア・ブテラという
女優さん。

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とてもいいですよ。強烈です印象が。

この女優さん
スター・トレック 3」の主演女優に決定した
ということですから、只者ではなかったんだ。

とにかくおすすめの映画です。
見て損どころか、得した気分になりますよ。

私に言わせればソフィア・ブテラの格闘シーン
を見るだけでも十分価値があると(笑)

映画天空の蜂をみて来ました

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時間があったので映画天空の蜂をみて来ました。
時間の都合で見たい映画をやめ、この映画にしたのですが
やはり東野圭吾作品に惹かれたんでしょうね(笑)


ざっと映画の紹介をしときますと

1995年8月8日、全長34メートル・総重量25トンを誇る
自衛隊用超巨大ヘリ『ビッグB』が遠隔操縦によりハイジャックされ
原子力発電所『新陽』の上空で静止。

『天空の蜂』を名乗る犯人は全ての原発の破棄を要求
さもなくば爆発物を大量に積んだヘリを『新陽』に墜落させると訴える。

ヘリの燃料が尽きるまではわずか8時間。

『ビッグB』の機内には子供が取り残されており
その父で『ビッグB』開発に携わったヘリ設計士・湯原(江口洋介)と
原子力発電所設計士・三島(本木雅弘)は子供の救出と
日本が消滅しかねないこの恐るべき危機を打開するために奔走する。

しかし政府は原発破棄に難色を示していた。
タイムリミットが迫る中、見えざる敵との攻防が始まる――。

安保法案議論の真っ最中タイムリーな映画ですよね。
水曜日の女性ディーで映画館のロビーは女、女、女。
まさに私の望む環境。
願わくばもう少し若い女性が多いとよかったのですが・・

東野ファンは中高年女子(おばちゃん)に多いというのでしょうかね。

館内はフロントの賑わいを反映するほどには人が多くなかったので
多分観客は分散されたんでしょうね。
この時期いい映画が多いですから。

で感想ですが。
正直言って映画は期待外れと言うか、盛り上がりに欠けました。
と言うとがっかりするでしょうが、まずは軽く落としといて(笑)

でも腐っても東野作品
映画という、目からの鑑賞を、脳の中で拡散させるとあら不思議
東野作品に早変わり。

映画と言うより東野小説の中に吸い込まれたって感じで。

もう考えさせられるというか、考え込むというか
この作家ホント凄いですよね。
もろ手を挙げて白旗です。

頭の中をかち割ってみたいほどです(笑)

これは、映画の監督の手腕かもしれませんが
あちこちにちりばめられた小ネタが最後に見事に一つに集結し
花開き、読者じゃなかった、映画鑑賞者の心にストンと落ち
あちゃ、そういうわけか、

で、結末も東野作品らしく素直には終わらせません。
どちらに転んでもいいようハラハラ、ドキドキさせ
結局ハッピーエンド(言っちゃった)

勿論突っ込みどころは沢山ありますがそれを含めても
あまりあるプラス面。
映画で東野作品を本で読んでるような錯覚ってこれ
映画としては、成功なのか、失敗なのか。

見るべしというより、読むべしなのかもしれませんね(笑)

でも、勿論標準以上の出来栄えですから映画としても
お勧めですよ。
ケチは敢えてつけただけで、いい作品です。

しかも東野作品ですから人物描写がわかりやすく
動機等もそれらしく納得させてしまいますし
もう東野圭吾さん、許してください、、としか
言えません。

役者の配置もいいですし、特に死んじゃう新米刑事役の
あの頼りなさが、最後になって凄い存在感示しますし
それが又、見てる者に、これが生きてる、生きるってことなんだ
なんて啓示し、又考えさせられますし

原発を推進する側、反対する側、そして作る側のそれぞれの
弱さに罪の深さを埋め込んでしまう、この作家の手腕

とにかく映画というより
東野圭吾、、いや東野圭吾様には、何も言えません
あっぱれ!!
あなたはやはり凄かった。

そんな作品です。

 

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