文学と占いは相通じるものがある

小説家になることを諦めた男のつぶやきです。

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黒い言霊

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目を閉じると現れる言霊
白く淡く透明であれば
素敵だが
現れる言霊は
真っ黒

黒光りした言霊の表面は
ぬめりとして
不気味

慌てて目を開けても
もうだめだ
黒い言霊はニタニタ笑いながら
大きく口をあけると
そこらじゅうの
存在を飲み込み
無にする

パクパク パクパク
貪欲な黒い言霊は
とにかく飲み込む
そして進み続ける

まるで過去を全て
無にするために

進むしかない
振り返れば黒い言霊が追いかけてくる
立ち止まれば飲み込まれるは
必定

叫びたい
伝えたい
救われたい
しってほしい

我進むのは意志でないことを
追いかけられているのだ
無理矢理進められているのだ
黒い言霊に

立ち止まれば飲み込まれ
無になるから
仕方なく進んでいるんだ

そんな黒い言霊
僕はいつか壊してやるんだ
今はできないが
いつかかならず