芥川賞はなぜ村上春樹に与えられなかったか、を読んで
大阪文学学校生徒のfuura(ふうら)です 。
大阪文学学校が楽しいものですから ボランティアで宣伝活動をすることにしました(笑)
【中古】 芥川賞はなぜ村上春樹に与えられなかったか 擬態するニッポンの小説 幻冬舎新書/市川真人【著】 【中古】afb
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面白い論評だった。
発想がユニークというより、独善的。
しかしここまで独善的だと楽しくなる
視点の捉え方が斜すぎ
ついて行ける読者がどれだけいるか、難しいところだ
しかしところどころ意表をついて、するどく切り込むところもあるので
読んでいて退屈はしない
問題は結論があやふやなところだ
私の読みが浅いため、作者の結論にたどり着けなかったこともあるだろうが
結局、何故村上春樹は芥川賞をとれなかったのか漠然としてわからない
こうゆう書き方が論評の書き方のお手本なのだろうが
それにしてもピンとこない
アメリカを憎みながらも愛する、その心を捨てきれない純文学者達と(その頃の選考委員)対比して、アメリカに馴染んでしまった村上春樹に嫉妬したような結論なんだが、これはいかがなものだろうか
まあ、俯瞰的に言われる要因はあたらずも遠からずだが
それは過去にも言われてきたこと
別段目新しい説でもない
それをああじゃこうじゃと、こねくり回し、さも知的感を出しつつ軽薄な文体で読者にせまってくる
夏目漱石のぼっちゃんを、年の差恋愛小説だと看破するのは面白かった
言われてみれば確かにそうかも
作者の市川真人とはどんな人なのだろうか
なるほど
頷ける
ヌーボーロマンをこよなく愛するときたら、私の好物だ
共感しにくいと思う論評だが
共感してしまった自分がいることに納得もする
こんな視点で文学を紐解かないと
文芸評論家にはなれないってことか
色んな意味で参考になったが
一番は、面白かった
これにつきる
批判や突っ込みがいっぱいできる
文芸評論、読んでみてむかつくのも、面白いもんですよ
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