文学と占いは相通じるものがある

小説家になることを諦めた男のつぶやきです。

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許されない者

さてさてお立合い

ここに一匹の猫がいます

可愛いでしょ

で・・・

この猫をば、こうして

皮をはぎ、くるりと裏返せば

あら不思議

兎ちゃん

 

赤いお目目してるでしょ

この兎ちゃんの耳をこう・・・

結ぶとあら不思議

耳から煙が出て

ほら

 

可愛い狸ちゃんに変身

 

え、、なんだって

最初から狸が猫と兎に化けていたって

おいおい誰だよ

タネばらすの

やめてくれよ

オイラの商売あがったりじゃないか

 

うわ

狸まで逃げ出しちまった

やばやば

何にもなくなっちまったじゃないか

こりゃ困ったっぞ

 

どうしようか

しかたない

また踊り子になって稼ぐか

 

よいしょ

爆転したらさあ

おいら肌の白い透き通った瞳の

麗しい乙女になっちまった

 

さあて

稼ぐか

馬鹿な男共をたらしこんで

 

ふっと目の前にあった鏡見たらさあ

思った以上にオイラ、美人じゃん

 

だ・・

ダメダメ、、ダメだぞ

惚れちまったようだ

オイラが、オイラに

 

そうか

そういうことか

だからオイラ

自分が許されないんだ

自分を許せないんだ

 

なんだ

そーゆーことだったのか

 

なぁんだ・・・