文学と占いは相通じるものがある

小説家になることを諦めた男のつぶやきです。

ca-pub-9247012416315181

沈んだ先

淀みの中に沈んでみた

赤黒く臭い匂いがする淀みだ

せいぜい沈むのは足首くらいだろうと

たか、くくっていたら

なんてことない

底なし沼だ

 

どんどん沈んでいき

そのスピードはさらに増していく

おいおい、どこまで沈むんだ

そう思った時

いきなりスポンと落ちた

気が付けば地表に立っていた

 

どこなんだ、ここは

 

そして

私はいまだに彷徨っているようだ

ここがどこかを探りながら

 

私が何者なのかを

確かめながら