文学と占いは相通じるものがある

小説家になることを諦めた男のつぶやきです。

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放たれた矢

f:id:fuura0925:20150920142451j:plain空に放たれた一本の矢
とどまるところを知らない勢いで
飛んでいく

だれが放ったのか
どこに放たれたのか
誰も知らない

矢は勢いよく飛んでいく

途中隕石やら
ロケットやら
星の破片やら
魂の破片を貫いて
それでも矢は止まらない

ひょっとして
矢は宇宙の端を目指して
とんでいるのか

ひょっとして
自分の意思で飛んでいるのか

ならばわかる
あの勢い
あのはつらつさ

矢に問いかけるやからがいた

おいお前、俺をさせるか
最初は無視していた矢は
やからの一言で太さを
ふとらせた

お前は弱虫だ

矢は突然方向を変えると
やからに向かって突き進むと
やからの体を貫いた

はぜてやからが細切れになると
矢もはぜ
宇宙もはぜた

結局闇しか残らなかった