文学と占いは相通じるものがある

小説家になることを諦めた男のつぶやきです。

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満月の夜は願いが叶うらしい

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満月の夜は願いが叶うらしい

月に向かって願い事を言ってみた
僕を殺して下さい
僕をこま切れにして下さい
コマ斬りにして飢えている動物たちに与えて下さい

でも何も変わらない

僕は相変わらず卑しく
卑下したまなざしで
オドオドと情けないくらいに
大地にひれ伏している

土を喰らえばいいのか
水と戯れればいいのか
火を放てばいいのか

教えてくれ
僕を僕を喰らうには
何が必要なんだ
涙すらでやしない

もう一度月を見上げてみた
雲に隠れちまっている
いつもこうだ
いつもこれなんだ

月も太陽も
風も雨も

みんな僕を突き放す

僕は地に帰ることすらできないのか

振り向くとそこに
母が立っていた

ただただ、ボーッと


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