文学と占いは相通じるものがある

小説家になることを諦めた男のつぶやきです。

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知ってるくせに

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ああ退屈だ
花をちぎってみた

ああ退屈だ
花びらを抜いてみた

ああ退屈だ
空を見上げてみたら
妖精が飛んでいるのを
見つけた

片手で掴むと
ての中に入ってきた

恐る恐る手をひらけると
そこには僕のよく知った
顔があった

むしりたいだろう

妖精は自分の羽を僕に向けると
透明の羽をパタパタさせた

むしりたいだろう

もう一度ささやく妖精に
むしったら君はどうなるんだい
て、聞いてみたら

妖精は品のないわらいを
僕に向けた

知ってるくせに、、

頭に来たので
妖精を握りつぶしてやると
手のひらからどす黒い液体が
流れだし、また言った

知ってるくせに、、