ああ退屈だ
花をちぎってみた
ああ退屈だ
花びらを抜いてみた
ああ退屈だ
空を見上げてみたら
妖精が飛んでいるのを
見つけた
片手で掴むと
ての中に入ってきた
恐る恐る手をひらけると
そこには僕のよく知った
顔があった
むしりたいだろう
妖精は自分の羽を僕に向けると
透明の羽をパタパタさせた
むしりたいだろう
もう一度ささやく妖精に
むしったら君はどうなるんだい
て、聞いてみたら
妖精は品のないわらいを
僕に向けた
知ってるくせに、、
頭に来たので
妖精を握りつぶしてやると
手のひらからどす黒い液体が
流れだし、また言った
知ってるくせに、、