文学と占いは相通じるものがある

小説家になることを諦めた男のつぶやきです。

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2016-03-01から1日間の記事一覧

小説 真理蛙の滴(マリアのしずく)第三話

「姉が昨日帰ってきませんでした」 無言の又吉に、紗季がもう一度同じことを呟いた。 「置手紙とか何か?」 「ありませんでした」 「携帯に連絡は?」 「ありません」 少し怒りを含んでいる。恋人の又吉なら知ってて当然だと思っているのだろう。 「思い当た…