文学と占いは相通じるものがある

小説家になることを諦めた男のつぶやきです。

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詩はむつかしい。私にはさっぱりわからない

詩がわからない

どう書いていいのかわからないのではない

どう味わえばいいのかがわからないのだ

 

昔詩の選考会に出たことがある

素人の私が半プロが書いた詩の中から優秀作を選ぶのだ

出来っこないと思ったが

いいや、君の感じたままいいと思う物を選べばいいと言われ

選考委委員になり、選んだのだが

私が選んだ五作の中には、一つも優秀作は入っていなかった

 

それから、何故か詩を書くようになった

誰かに教わったわけではない

自由に、思うがまま、それでいいと思っていたが

ある日、私が書いた詩がひどくコケ降ろされた

 

まあ、素人だからしかたない

評価してるのは詩集も出し、有名どころの賞も

とってる御仁だ

 

君には詩は向いていない、やめなさい、小説だけに絞りなさいと

はっきり言われ始めて、カチンと来た

 

元々好きで書いてたわけでない

書くと落ち着くから書いていた

一種のカタルシス

 

それなのに全否定されると、さすがに負けん気がむくむく

 

そこで詩と聞けば有名な 中原中也

彼の作品を読んでみた

この詩は、彼の中でも有名な詩だ

 

 

汚れっちまった悲しみに・・・・・・

汚れっちまった悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れっちまった悲しみに
今日も風さえ吹きすぎる

汚れっちまった悲しみは
たとえば狐の革裘
汚れっちまった悲しみは
小雪のかかってちぢこまる

汚れっちまった悲しみは
なにのぞむなくねがうなく
汚れっちまった悲しみは
倦怠のうちに死を夢む

汚れっちまった悲しみに
いたいたしくも怖気づき
汚れっちまった悲しみに
なすところもなく日は暮れる……

ーーーーーーーーーー

いい詩だ

並びも調べもいい

 

じゃあ、どういいのだと考察すると

はてさて、言葉に詰まる

 

悲しみが汚れる

この発想がいい

 

とこの辺までは思いつくが

正直(この程度私にだって書ける)

と思う自分もいる

 

傲慢だと思う

のぼせ上がっているとも思う

しかし

しかしだ

 

本当にわからないのだ

 

詩の味わい方が

 

書く時は迷わない

すらすら書ける

 

しかし、人が書いた詩を吟味する時

手が震える

唇が乾く

そして、頭の中が空白になる

 

結局口から出るのはこの一言

 

現代詩はむつかしい

 

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