文学と占いは相通じるものがある

小説家になることを諦めた男のつぶやきです。

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読書会に参加してきました

www.osaka-bungaku.or.jp

 

大阪文学学校のチューター(講師)が参加している読書会に行ってきた

 

今回の課題本は

イーユン・リー著 黄金の少年、エメラルドの少女

 

短編集。9編の短編がおさめられている。

 

中国で育ちアメリカで執筆している女流作家だ

全編重苦しい小説の集り

個と孤独について、これでもかと深い考察をしている

勿論露骨にそんなことを表現していない

物語の中で、行間に、あるいは読後に

思わず震えてきそうな孤独感を提示してくる

 

中国という特殊な(民主主義国家から見た)環境で育った

知的女性は、こうも孤独について考察し、悩むのかと

痛いほど訴えてくる

 

孤独は自ら選ぶものであることを初めて知った

その自ら選ぶことが許されない(共産国家)において

孤独すら味わうことが出来ないのだと

 

孤独で死ぬものが多い民主主義国家

孤独すら選ばせてもらえない共産主義国

 

感性にこうも違いがでてくるのかと

小説を読んでいると改めて感じさせられた

 

読書会では総じて

男性は小説の感想等よりは

中国という国の所感に移行し

これはと思う意見がなかったが

 

女性は大半共感できたという意見が多かった

 

ひょっとしたら

日本の女性も孤独を感じる自由が

与えられていないのではないかと

ふと思ったが、それをその場で発言するのは控えた

 

女性参加者に気をつかったのではない

男性参加者からの「異論」がめんどくさかったからだ

 

中国と日本は違う

同じにするなと、そう怒鳴る発言者が頭に浮かんだからだ

所詮、日本の男に日本女性の心などわかるはずがない

 

女性差別はいたるところで、常識という隠れ蓑をかぶって存在する

平等である態を装う手法は、日本の男子社会が作り上げたシステムで隠されているが

そのメッキは、今やもう通用しない

しかし、未だ、その剥がれたメッキをつけ直そうとする既得権者たちがいる

 

彼らは、そう間違いなく、(彼らは)男の優秀性を隠し持っている

そんな男ほど、口先で男女平等を唄う

心の底で嗤っているくせに

 

面白い小説だ

直接感性に問いかけてくる

 

意味がわからない、共感できない

そう発言する男がいたら

女性諸君、気をつけるがいい

その男は、信用ならないと

 

少し偏見がすぎるかな(笑)

 

そうそう

この読書会の参加者も

大阪文学学校に関わりのある人が多い会です

参加は自由です

 

参加されたい人はいつでもご連絡ください