文学と占いは相通じるものがある

小説家になることを諦めた男のつぶやきです。

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行くしかないだろう

僕の大好きな子猫ちゃん
ふわふわした手触り
愛らしい瞳
思わずキスしたくなる口

揺れ動く尻尾に見とれ
僕の心もフラフラ揺れ動く

揺れ動く尻尾は催眠の玉
心はますます高まっていく

惑わしすぎだよ子猫ちゃん
ほら、何も手がつかないじゃないか
あれも、これも、そしてこれも
みんな中途半端
でも口笛吹きたくなるほど心は軽やか

みんな君の瞳のせいだ
君の瞳にくぎづけなんだ

抱きしめたい
そう思い近づけば
君はするりとすり抜ける

もう
それが思わせぶりと言うんだよ


風が吹いた
葉が落ちた

突然
粒雨が ポタリ
空が黒色に染まると
閃光が吠えた

ストロボのように浮かび上がる
君の姿

後ろ向きの君は
相変わらず尻尾を揺らめかせながら
ゆっくり僕の方を見た

大きな口を開けて

甘い
ピンクの香りが僕を誘っている
おいで
おいで・・と

行くしかないだろ
もう

そう

行くしか