文学と占いは相通じるものがある

小説家になることを諦めた男のつぶやきです。

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なろう年間ランキングトップ作品 蜘蛛ですが、なにか?を分析しまくろう その2

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さて読んで見ました。
小説家になろうで年間ランキング1位を取っている

蜘蛛ですが、なにか?を。

今回、まずは四話まで

1 プロローグ 2015年 05月 27日 (改)
2 どうやら私はモンスターらしい 2015年
  05月 28日 (改)
3 鑑定はチートスキルだと思っていた時期がを
  ありました 2015年 05月 28日 (改)
4 (ついさっき)生まれて初めての(元から
  居た)ダンジョン探索


話は
・・・とある高校の教室で炸裂した。
 教室内にいた、総勢26人の生徒と教師は、
 魔法の直撃を受け、あっけなく命を落とした。
 その事件は、謎の大爆発と報道された。
 だが、死んでしまった彼らがその放送を知る
 ことはない。
 たとえ生まれ変わっても、ない。
 なぜならば、彼らの魂は、時空を渡り、勇者
 と魔王が争う世界に逆流してしまったからだ。
 彼らの魂は、新たな世界で飛散し、それぞれが
 新しい命として生まれ変わる。
 これは、そんな彼らのうちの一人の物語。

で、この中の女子学生が蜘蛛になって冒険すると
言うお話になっている。

典型的な(なろう小説)だ。

しかもテレビゲームの世界を象徴した物語構成に
なっているからテレビゲームをやってる読者は何
の抵抗感もなく入っていける。

つまり、つかみの部分はこうするととにかく読ん
でもらえるチャンスがある。

なろう小説はとにかく(文学・文学)した表現は
嫌われる、というか読まれない。
そもそも論として読者層が違うのだ。

芥川、等真面目な(失礼)文学賞を目指す小説家
の卵にとってこのサイトは「お呼びで無い}サイト
なのかもしれない。

第二話ではこんな表記がある

・・・
戦う
 道具
 逃げる  ←

 こういう時は三十六計逃げるにしかず。
 戦う?
 ムリムリ。
 こちとら生粋の帰宅部
 あんなバイオレンスな連中と戦えるわけがないでしょ。
 あ、今の私の姿はあいつらと同じだった。

・・・・・

完全に(なろう小説)の乗りだ。

第三話ではさらに

・・・・

《現在所持スキルポイントは100です。
 スキル『鑑定LV1』をスキルポイント100使用して取得可能です。
 取得しますか?》

 …マジで?
 突然頭の中に響いてきた機械みたいな声。

・・・・・・

ゲームをしている人ならすんなり入れる世界観。
太宰だの、大江だの、芥川だのを読んでいると
何のことかわからない世界観かもしれない。

それにしても売れてる作品だ。
決して運が良かっただけで売れるはずが無い
そこにはちゃんとした、明確な理由がある。

まずは読みやすい。
文章が一人称で、この場合、多分綺麗だったで
あろう女子学生が、忌み嫌われる蜘蛛に転生し
てしまった。

おいおい、どうなんるんだ、、で読者を引き付
けている。

可愛い女の子が醜い蜘蛛に・・・
これだけで未来に何か(美しい結末)があると読者
に期待させる、まさにお約束の典型世界がある。

一人称で、わかりやすい文章で、お約束事があちこ
ちにちりばめられ、未来に何がしかのワクワク感を
ぶら下げれば、小説は人気が出るとは、まさにわか
りきったことなのだが、その通り実践しても中々読
まれることは無い。

つまり、定番小説は、定番であるがゆえに難しいの
だ。

にも拘わらずこの作品は年間トップに君臨し、本に
までなった。
しかも定番と言うスタイルを取りながら。

四話まで読んだ限りにおいてはまだまだ、何故読ま
れるのか、その秘密の解明はできない。

ただ言えてる事は、この先を読んでもいいなあ・・
という期待感はある。
言っておくが、ぜひ読んで見たいではない。

まあ、読んでも時間の無駄にはならないか・・・

と、そんな感じだ。

 

くどいようだが、読みたくないでもなく、読んで見てもいいなあ・・という軽いノリ感覚なのだ。

実は、ここが大事なのだ。
是非次も読んで見たいと思う作品など、そうそうない。
まずはおもろない、読みたくもない、そう思われなけ
ればネット小説はすくなくとも成功だ。

もっといえば、最初の数十行で、読者に(あっこの小
説キライダ)と思われなければ成功だと言う意味だ。

世の中タダ(無料)の小説は五万とある。
この中から読者は自分の貴重(?)な時間を削いて
素人が書いた小説を読んでくれているのだ。

つかみ、
掴みこそが、読まれる最大の要因だと思う。

極論すれば、最初の数行、もしくは小説の題名、これ
だけでもう、読者の(読みたい)基準が決まってしまうから
本当に怖い。

ま、わかってるけどできない。
これがジレンマなんですがね

              続く

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