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fuuraの小部屋

小説や本について寡黙に妄想。小説家になろうのサイトで人気を得る研究。小説家になるにはどうしたらいいかを研究。でも結局は、まずは小説と詩を書こう 。

小説 浮気騒動顛末記 1

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小説 浮気騒動顛末記 1

 

災難の到来が、予言出来ないから、災難というの
だろうが、災難は本当に、ある日突然湧いてくる。

津川の嫁、多江さんに相談された。

「主人が浮気してる。あんたなんか知ってるでし
ょう」

敵はするどい。突いてくるところに間違いはない。

そりゃ知ってるさ。浮気してるの事実だし、その
相手も知ってる。
浮気相手の女性、名は笛木優子、素敵な女性・・
気のいい女姓で、津川にはもったいない女性だ。

3日前、その笛木優子の家で、4人仲良く麻雀ま
でしていた。
笛木優子の、友人である女性。これが又美しく、
もっか私の心を揺さぶって離さない。

なんとか、いい仲にならないか・・助平心満開で
接しているのだが・・・なかなかどうして、ガー
ドが固い・・

そんなことはどうでもいいのだか・・

とにかくそんな(怪しい)関係、まさか正直には
言えまい。

とりあえず「知らん」と嘘を言うが、嘘だと言う
事はたぶん見抜かれている。

それが証拠に、多江さんは笑っている。
ヒクヒク・ヒクヒク笑っているが、左ほほのえく
ぼが出ていない。

嘘笑いだ。

多江さんも、これまた美人。
津川の奥さんでなけりゃ「口説」ていたろうに、
さすがにそこは自重する。

一応会社では私は「理知的な男」で通っている。
けっこう人気もあると思っている。
女子職員のイメージを損ねるわけにはいかない。

多江さんの(癖)もよく知ってる。
だから機嫌がいいのか、悪いのか、・・お見通し
なのだが、今は最悪だ。

しかし、言葉は選ばねば。
なんといっても、嫌われるのは痛い。

たかが、津川ごときの友情を守るために、多江さ
んとの親交が壊れる事・・これだは避けねばなら
ない。

無意識に天秤が頭の中に現れる。
片方に友情、片方に多江さん。

あかん・・多江さん側に傾きっぱなしだ。
軽すぎる・・津川との友情は・・・

いつ津川が交通事故で死んで、多江さんが未亡人
になるやもしれない。
一応の準備はしておかなければ(何の準備なんだ)

多江さん、本気で笑うと、両のほっぺに素敵な笑い
えくぼがでる。
これが又魅力的で、この魅力が、私の ♪紳士で
あれの♪ 誓いを揺さぶるのだが・・

本気でない笑いの時は、左のエクボが出ないのだ。

今まさに、その笑いがある。

私の、ほん、30cm離れたそこに、美しい顔して
笑っている。

相変わらず、魅力的で、どうしてこんな美しい嫁
さんがいるのに浮気なんぞするのか、津川の気が
しれない。

気がしれないが・・理解はできる。
ひょっとして、私が津川の立場で、この笑いエク
ボの嫁さんと結婚していたとして・・

じゃあ浮気は絶対しないかと、十字架を喉に突き
つけられて問われれば、、正直に言うしかなかろ
う。

「無理だ・・浮気は・・するかも・・」

神様には嘘をつくわけにはいかない。
大体そんな構造に男を、作った神様が悪い。

神様にだって罪の責任はある。
結局、神様が悪い事になる。
あんたのせいだ。

さて話を戻そう。

多江さんに呼ばれて、居酒屋さん。
勿論二つ返事でのこのこ出て行った。

よく来る店だ。

従業員とは、「おっす」「まいど」の仲だ
そこに、多江さんと二人っきり。

まさか、不倫とは思わんだろうが(思って欲しい
気持ちもなくはないが・・)
とにかく、常にない組み合わせ、、気をきかして
個室に案内された。

どんな気の遣い方なんだ。

そこで、多江さんの、第一声がこれだ。

「主人が浮気してる。あんたなんか知ってるでし
ょう」

多江さんに「あんた」と言われる仲じゃないが、そ
んな事は言えない。
でも、なんだな・・多江さんに言われたら、気持ち
いい、フレーズだ。

もう一回聞きたいくらいだ。
「あんた」「あんた」「あんた」

酔っぱらってなんかいない。
第一まだ、酒すら運ばれてきていなにのに。

私・・少し、舞い上がっているようだ。

何で私が、舞い上がらなきゃいけないんだ。
浮気してるのは、津川だ。
私は、ただ、その浮気相手の、そのまた友人に
色目を使ってるだけじゃないか・・

「正直に言って。本当のことを」
「してないんじゃ・・ない」
「どうして嘘をいうのよ」
「嘘じゃないよ」
「嘘ばっかし」

・・おいおい、まてよ。
私はあんたの何なのだ。
主人か・・違うだろうに
ただの、しがない友人だろうが・・

なのに、なんでこんな・・不法逮捕だ・・違法
だ・・人権蹂躙だ・・・

しかし、心地よい。
おいおい・・やばいぞ・・白状しそうだぞ・
白状したからって・・私のせいじゃないぞ
お前が悪いんだぞ・・お前が浮気するから悪い
んぞ・・
津川のアホウ。

             つづく

 

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