文学と占いは相通じるものがある

小説家になることを諦めた男のつぶやきです。

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妖精の正体

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妖精という化け物が存在する

化物だ
妖精は

可憐な姿で
人心を惑わし
いたぶり
あざけわらう

小さな魔法の棒を
ひとふりするだけで
なんでもできるくせに

できないふりをする


可哀想
助けたい
守ってあげたい
弱い人間を
そう、思わせたら勝ちだ

ほくそ笑み妖精は
悪魔の心を
ひた隠しにし
妖精のため
戦い、散っていく
人間の愚かさを笑う

妖精は思う

可憐な僕の為に
死んでいくのは
素晴らしいことだろうと

死なせてあげてることに
感謝すべきだと

時折妖精は
黒く赤く濁った池の隅で
何かを食べている

とても美味しそうに

僕は知っているんだ
妖精が池の隅で
何を食べているかを





妖精は
悪魔を食べているんだよ

こっそり
口の回りを
悪魔の血で汚しながら