文学と占いは相通じるものがある

小説家になることを諦めた男のつぶやきです。

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映画 図書館戦争 THE LAST MISSION 感想

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図書館戦争 THE LAST MISSION
見てきました。

有川浩ファンとしてはどうしても外すわけには
いきません。

まずは映画のストーリーから。
某映画サイトの広告をそのまま転記しちゃいます。
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近未来の日本。国家による思想検閲やメディア
規制が広まるのに対抗し、読書の自由を守るた
めに図書館の自衛組織・図書隊が結成される。

読みたい本を取り上げられそうになったところ
を図書隊隊員に助けてもらった笠原郁(榮倉奈々
は、その隊員に憧れ自ら図書隊に入隊。

特殊部隊タスクフォースに所属され、非常に厳し
い教官・堂上篤(岡田准一)や上官の小牧幹久
田中圭)手塚光(福士蒼汰)や柴崎麻子
栗山千明)といった同期の仲間らとともに過酷
な訓練と図書館業務にあたっていた。

ある日堂上らのもとに、1冊しか現存していない
自由の象徴である『図書館法規要覧』が展示され
る『芸術の祭典』の会場警備をするよう指令が下る。

しかしこれは図書隊を解散させ社会を正そうとする
手塚の兄・慧(松坂桃李)が仕組んだ罠で、
検閲実行部隊『良化隊』による急襲を受けたタスク
フォースは窮地に陥る……。
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映画としては前作に続き第2作目、続編です。

とにかくこの作品、命は有川浩の世界に入ること
が出来るか、いや入って上げることが出来るか、
全てはここにかかっています。

なぜなら、たかが本の為に何故命を張る必要が
あるのか、この根本的な世界観に疑問を持てば
もうそこから先にはいけないからです。

この矛盾にひっかかると作品そのものが陳腐な
ものになってしまうからです。

第一作がそうでした。

とてもいい作品で、だからこそ続編のこの映画
も見に行ったのですが、その私でさえ第一作で
はこの疑問にいつも感動の頭を押さえられてい
ました。

ファンの私ですらそうですから、そうでない方
にはより(嘘だろう!)感を感じるのでは、、。

ところが、どっこいでした。

この続編、感動しちゃうんです。
ウソみたいに。

冗談じゃない、そんな馬鹿な、そう思いつつも、
お約束の(感動シーン)で訳もなく感動しちゃ
うんですよね。

私が単純すぎると言えばそれまでですが、後半
の戦闘シーンに突入したあたりから、何がどう
なってるのかわからなくなり、とにかく感動な
んです。

感動とリアリティーにあまり相関関係が無く、
人は感動シーンそのものに感動してしまうそん
なDNAを持っているのではと、そう思わざる
を得ないほど、お約束場面で感動しちゃうんで
すよね。

それと勿論有川浩ファンなら当然期待する、
甘いロマン。

実はこれだけでも見る価値は十分あるのですが
この恋愛はやはり、前作を見ているとより、楽
しめるのですが、それにしても男女のこの結ば
れそうで結ばれないイライラ感は、恋愛には必
需品ですよね。

小説を書いてる者としては非常に参考になりま
す。
このシーンがあるからこそ映画を、小説を、見
に行くファンがいるのだと改めて考えさせられ
ました。

小説にとって構成力は非常に大切です。
でもそれとは並行し、普遍的な男女の愛を、ご
く当たり前に、手あかがつきまくった、道筋で
表現するのも、小説の醍醐味だと思わざるを得
ません。

ラジオが出始めた頃大ヒットした(君の名は)
に始まり、延々と書き続けられた、恋愛のすれ
違い小説

時代時代によって、その場面は違いますが、す
れ違う様は同じです。

とにかくうまいですよ、有川浩の人間と言うか、
恋愛描写

とやかくいわず、まあ見てあげてください。

最後にほろっとし、ほくそ笑み、とても気分よ
く映画館を出ること間違いなしです。

ハラハラ、ドキドキ感もあり、最後をどう落と
すのか、緊迫感、もあり、とにかく面白いです
よ。

お勧めです。

あ、最後に言っときますね。
堂上篤(岡田准一)は死にませんから(笑)

これぐらいネタバレさせてもいいですよね。

映画はハッピーエンドでなくちゃつまらないで
すからね。

ですから安心して映画館に足を運んでください。

驚くほどヒットすれば、続編もできそうですか
ら(笑)