文学と占いは相通じるものがある

小説家になることを諦めた男のつぶやきです。

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契れた首

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何もかもが嫌になった
そう言って君は髪を切った

切った髪を摘まむと
その髪を大空に投げ捨てた
刹那

そう、刹那


君は笑った
大声で、空に向かい
嘲りの笑いを

気がつけば回りは
髪畑
僕は君に飲み込まれたのか

君の薫りが充満している
君の滴りが溜まっている
君の情熱が燃えている


君の髪は大丈夫か
腕を首に触れてみると
髪は僕の首を
ぐるりと巻いている

嘘だろ
幸せだけど
嘘だろ

笑う僕の首を
髪は締めあげ
そしてちぎれた
僕の首が

あはは
あはは
契れたよ
契れちゃったよ
僕も首が


僕の首が