文学と占いは相通じるものがある

小説家になることを諦めた男のつぶやきです。

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堕ちた涙

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お前が好きだと告白するのなら
俺はお前と付き合って
あげてもいいぞ

そう言ってやった木陰の中で

気づけば腹の上に乗っていた
小説が地面に転げ落ちた

なんだ妄想か

遠くで女学生たちの
笑い声が音符になって
浮いていた

手でピストルの形を作ると
音符に狙いを定めると

バーーン

涙が空から堕ちてきた



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