2016-09-22 沈んだ先 詩 淀みの中に沈んでみた 赤黒く臭い匂いがする淀みだ せいぜい沈むのは足首くらいだろうと たか、くくっていたら なんてことない 底なし沼だ どんどん沈んでいき そのスピードはさらに増していく おいおい、どこまで沈むんだ そう思った時 いきなりスポンと落ちた 気が付けば地表に立っていた どこなんだ、ここは そして 私はいまだに彷徨っているようだ ここがどこかを探りながら 私が何者なのかを 確かめながら