fuuraの小部屋

小説や本について寡黙に妄想。小説家になろうのサイトで人気を得る研究。小説家になるにはどうしたらいいかを研究。でも結局は、まずは小説と詩を書こう 。

小説

なろう累計ランキングトップ作品 「無職転生 - 異世界行ったら本気だす 」を研究しまくろう その6

第6章 少年期 帰郷編第五十一話「ルート選択」 第五十二話「米」 第五十三話「シーローン王国」 第五十四話「神の不在」 第五十五話「第三王子」 )第五十六話「スピード解決」 第五十七話「妹侍女の生まれた日」第五十八話「一人前」 第五十九話「ターニン…

小説 真理蛙の滴(マリアのしずく)第七話

紗季を玄関のオートロックインターホンで呼び出したが中々出てこない。 陽子からもらった、サンタマリアのマッチを見ながら又吉は少しイラつきながら沙希の返事を待ったが、呼び出しにも応じない。 ふっと冷静になった。 陽子がいないと言う事は、紗季は一人…

小説 真理蛙の滴(マリアのしずく)第六話

天井に貼った星空のクロスを見ていた時又吉はあることに気付いた。 三ヵ月前、陽子の家でデートもどきの食事会をしたその前日、珍しく陽子が編集社に現れ又吉を編集社の喫茶店に連れ出したのだ。 恋人同士に思われていた陽子と又吉。誰も何も言わなかったが…

小説 真理蛙の滴(マリアのしずく)第五話

又吉は寝っ転がって天井を見た。天井一面には夜空の壁紙が張ってある。又吉自慢の壁紙だ。 天井を見ながら考えをまとめてみた。 陽子と最後にあったのは三ヵ月前。陽子の家でだ。 勿論紗季も一緒だ。紗季の手料理を三人で食べ、陽子が切り出した恋の話を三人…

小説 真理蛙の滴(マリアのしずく)第四話

人の心理の研究が大好きと言っていたあの陽子が大学を辞めるとは、まさに驚き以外ありえない。 「本当なんですかそのお話は」 「冗談を言ってる時じゃありません」 紗季に軽くたしなめられると、それでも又吉は確かめずにはおられなかった。 「陽子さん、心…

小説 真理蛙の滴(マリアのしずく)第三話

「姉が昨日帰ってきませんでした」 無言の又吉に、紗季がもう一度同じことを呟いた。 「置手紙とか何か?」 「ありませんでした」 「携帯に連絡は?」 「ありません」 少し怒りを含んでいる。恋人の又吉なら知ってて当然だと思っているのだろう。 「思い当た…

小説 真理蛙の滴(マリアのしずく)第二話

一族の全滅を陽子はポジティブにとらえた。紗季の事を思いわざとそうしたのだろうが行動は素早かった。 朝比奈一族はもともと裕福な家庭が多かった。その遺産を全て姉妹が受け取ることになったのだから、生涯お金に困ることは無い、これからは好きな事をして…

小説 真理蛙の滴(マリアのしずく)第一話

朝比奈紗季(あさひなさき)から電話が入った。又吉輝は驚いて携帯の画面を見直した。間違いなく紗季からだ。 姉の朝比奈陽子とは一応恋人関係にあるからよくかかってくるが、妹の紗季からかかってきたことは一度もない。 驚く又吉は反射的に 「なに?」 と…

小説 ローソクを持つ女 最終

「どうしたら君は納得してくれるんだ」 俺は、女の機嫌を読み取りながら、聞いてみた。機嫌を損ね、また、炎を吹き消されでもしたら、大変だ。 「私を生き返らせて」「そんなこと、俺にできるわけないじゃ ないか」 女も自分の言った事が、無理だと理解した…

小説 ローソクを持つ女 その2(全3回

ローソクを持った女にとびかかった俺。今度もあっさりとかわされる。いや・・確かに、抱きついたつもりなのだが。 「私を抱けないわ。あなたには」 女が嬉しそうに言う。ローソクの炎は、ちぎれんばかりの真紅だ。それを、おかしそうに撫でまわす。 身体中の…

小説 ローソクを持つ女 1(全3回)

上玉だ。こんな女が俺に言い寄ってくるなんて、今日はついているのか。 昼間に(嫌)な事があったばかりだ。嫌な事を忘れるには、最適な出会いだ。 嫌な事は、俺に原因があり、すべて俺のせいなのだが、嫌な事にかわりはない。そんな時出会った、この女、、…

小説 自分探し (二話完結のその1)

俺は一人旅に出た。 かっこよく言えば「自分探しの旅」孤高の自分に酔っていた。 普通より確かに、俺は美男子だ。 その証拠に女から何度も声をかけられた。なにもしなくても、女の方からよってくるのだ。 もてることには自信があった。だからこその一人旅だ…

小説 腹が鳴る (一話完結)

共稼ぎ夫婦だ。 妻は生命保険の勧誘員。だから、口は立つ。 口が立つとは、揚げ足どりがうまいともいう。ああ言えば、こう返される。自慢じゃないが、全戦全敗だ。 勿論、勝とうとおもってはいない。自然無口になるあたりまえだろうが・・ 触らぬ神に祟りな…

小説 澱んだ空気 (一話完結)

日曜の昼下がり、空気はどんよりしていた。 私は新聞の経済欄をみていた。テーブルには妻の入れてくれた、熱いコーヒが置いてある。 いや、正確にいうと、熱かったコーヒーだ。 ついつい新聞記事に没頭し、コーヒーを飲むのを忘れていた。 すっかり冷めてい…

小説 思いで作り (一話完結)

私が二人のうち、美紀を選んだのではない。最初から、美紀とは、つきあっていた。 敦子が後から来たのだ。しかも、会っていきなり私に告白してきた。 正直に言おう。そりゃ、敦子がもう少し美人で、性格もよけりゃ、私も敦子に、もしかしたら乗り換えたかも…

小説 我慢  (一話完結)

雄二と春子は共稼ぎ。 共稼ぎといっても、春子はアルバイトだ。 結婚当初は専業主婦だったが、子供が生まれ大きくなり、そこそこ手もかからなくなり、来るべき子供の教育費の難問が身近に感じ始めたころ、そっと雄二に聞いたのだ。 働こうか・・と。 雄二は…

小説 煙突掃除は危ないらしい (一話完結)

お月さまが太陽に言ったそうな。 煙突掃除は危ないらしい・・・ 昔々のお話だ。試験の話だ。試験にすべり続ける男の話だ。 男は悩んでいた。明日は進級試験だ。この試験にすべれば、家に帰らなければならない。試験に落ちるは、もうこれで4度目。親から、5…

霊と怨念のはざまに漂う鐘楼流しの詩に花一輪 最終章

「そしてね・・拓也さんが元気だと知った凛音 は、それでもう、すっかり安心したのか、私 にね・・私を・・こう・・じっと見てね・・ 弱弱しいけれど、微笑んでね、そして・・一 言だけいってくれたの ・・言ってくれたのよ 凛音は。 ・・・ありがとう・・て…

霊と怨念のはざまに漂う鐘楼流しの詩に花一輪 第十九話

「拓也が私の中に降りて来て、そこで私は初め てわかったの。私も辛いけど、立花さんも辛 い。拓也も無念だろうが、凛音さんだっても っと辛かったに違いないって」 立花は、まっすぐ私を見つめていた。手には、真っ白なハンカチを握り締めて。 「もし、ここ…

霊と怨念のはざまに漂う鐘楼流しの詩に花一輪 第十八話

凛音は、拓也と同じく社会人一年生。 状況も拓也と同じく、あの刺されたマンションで新しい人生の第一歩を踏み出すはずだった。 おそらく拓也と同じように、未来に夢を抱きながら、玄関を開けたに違いない。 そこでいきなり男に腹を刺されたのだ。 凛音と刺…

霊と怨念のはざまに漂う鐘楼流しの詩に花一輪 第十七話

「思いこみなんかじゃないのよ」 まっすぐ、立花の目を見ながら私は力強く言い切った。 「実は、私も半信半疑だったの。拓也が私の中 に来るなんて、思いこみも激しい・・て、思 ってたけど、さっき立花さんから、御嬢さん のお名前聞いて愕然としたの。だっ…

霊と怨念のはざまに漂う鐘楼流しの詩に花一輪 第十六話

私が死のうと思っていたのに嘘偽りない。 拓也のいない人生なんて、私には考えられなかった。 私が思い描く楽しい未来の姿図には、拓也は必要不可欠な存在だった。 拓也のいない未来に、私の未来もない。 拓也の脳死を受け入れられなかったのは、自分の死の…

霊と怨念のはざまに漂う鐘楼流しの詩に花一輪 第十五話

指定した橋の中ほどに、立花は小さく立っていた。 紺のスーツに身を包み、横に並べば、私より頭一つは大きい立花は、とても小さく見えた。 小さくさせたのは私だ・後悔の念が風と共に私をピシリと打つ 蒼ざめた表情は、まるで能面のようだ。 生きた証が見受…

霊と怨念のはざまに漂う鐘楼流しの詩に花一輪 第十四話

握った携帯の向こうから力ない女の声が響いた。 私が自分の名を名乗ると、口調が変わった。 最初に出た、気だるそうな口調から一変し、ハキハキとした、娘を女一人で育て上げた、気丈夫な女の声に戻った。 偽りだ。演技をしている。この母親は。 悲しみと怒…

霊と怨念のはざまに漂う鐘楼流しの詩に花一輪 第十三話

病室のテーブルに置かれたままになっていた一枚の名刺。 私は思い切ってそこに電話をかけた。 土下座までして許しを請うた、拓也が命まで賭けて助けようとした、女性の母だ。 女手一つで育て上げた最愛の娘が、ストーカーの一突きで命を落とした。 その心情…

霊と怨念のはざまに漂う鐘楼流しの詩に花一輪 第十二話

突然の私の言葉に、医師は呆然と立ちすくんでいた。 いや、驚いたのは言った私もだ。 そんなことを言うつもりは毛頭なかったのに、気がつけば、気持ちとはまったく違う事を言い切っていた。 漠然と感じるのは、脳の奥底で、誰かが私を操っている・・ 「拓也…

霊と怨念のはざまに漂う鐘楼流しの詩に花一輪 第十一話

背後にお医者さんの気配を感じたが、私は無視した。 どうせ、言う事はわかっている。 息子は脳死だ。このまま機械で生きながらさせていても、生き返りはしない。 拓也は、ドナー提供を承諾している。息子さんの身体を譲ってくれと・・・ 勿論、露骨にそんな…

霊と怨念のはざまに漂う鐘楼流しの詩に花一輪 第十話

息子の名は拓也。まだ23歳だ。 大学を卒業し、本社で研修の後、初めて赴任先の会社に行くその朝、災難は襲った。 災難と言っていいのか?私にすれば災難以外のなにものでもないが、拓也にすれば自らの意思といえない事もない。 一人暮らしを始め、初めての…

霊と怨念のはざまに漂う鐘楼流しの詩に花一輪 第九話

凛音の機械を止める事は、おそらく自分の人生に終止符をうつことだと、漠然とわかっていた私だが、なかなか機械を止める事は出来なかった。 自分が死ぬことに恐怖は何もない。 このまま凛音と会えなくなってしまうかもしれない、その未来が私を躊躇させたの…

霊と怨念のはざまに漂う鐘楼流しの詩に花一輪 第八話

病室のベットで、色んな機械に結ばれた凛音は、脳死だという。 医者に言わせれば脳死は死と同じだそうだ。 私が承諾さえすれば、色んな機械によって生かされている凛音は、機械を止められ、すぐ死ぬという。 脳死だから、もう生き返る望はゼロだという。 医…