文学と占いは相通じるものがある

小説家になることを諦めた男のつぶやきです。

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2015-10-24から1日間の記事一覧

【小説 赤い携帯】  そうよね五年は長すぎるわよね

埠頭の広場につくと、薫が車を駐車する場所を指定してきた。 海岸に一番近い端っこの駐車場だ。 「少し歩きましょ」 及川の返事も待たず、薫は一人先に出ると、そのまま海岸べりに向かって歩き出した。 真っ赤な、高いヒールをコツコツ鳴らしながら、薫は前…