埠頭の広場につくと、薫が車を駐車する場所を指定してきた。 海岸に一番近い端っこの駐車場だ。 「少し歩きましょ」 及川の返事も待たず、薫は一人先に出ると、そのまま海岸べりに向かって歩き出した。 真っ赤な、高いヒールをコツコツ鳴らしながら、薫は前…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。