文学と占いは相通じるものがある

小説家になることを諦めた男のつぶやきです。

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2015-10-22から1日間の記事一覧

【小説 赤い携帯】  捨てられない缶コーヒ

車の中では無言だった二人。 星空に押しつぶされそうな車内で、聞こえるのは、時折放つ及川の空咳のみ。 堤防の細い道は、そのまま闇の中に車を引きずり込もうとしているようだった。 聞きたい事は山ほどある。YES・NOの返事も聞かされていない。 及川…