及川が突っ立っていた。 まっすぐ、直立不動だ。手には、一目でケーキとわかる箱を持っている。 単純な奴だ。 「及川、夜中に女性の部屋訪ねていいと思ってるの」 少し、白々しいか。口を尖らして言ってみた。 及川は、酔った薫を何度もこの部屋に投げ込んで…
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