2016-11-04 妖精 詩 ある日の事 大きなあくびをした 開けた口に何かが飛び込んできた 手でつかんで拾い出してみたら 小さな妖精だった しめた チャンスだ もう一度口に放り込み 飲み込んじゃった それからだ 腹黒 腹黒と 腹の底から声が聞こえるようになったのは うるさくってありゃしない
2016-10-29 青空 詩 いい天気だ 久しぶりの青空って感覚がする その青空の下立っていると 焦燥感に襲われる 私は何をしているのだと 空の青が青ければ青いほど 抜ける感が強いほど 焦燥感は大きくなる なんなんだ この感覚って ああ・・ 深い溜息がでた
2016-10-27 送別会 詩 また、送別会だ 今度は本気で寂しい なんで辞めるんだと聞いても 頃合いだからと笑って俯くだけ 寂しさと悔しが体中を駆け巡るが だから、どうだと、それ以上何もできない 逢うは別れの始まり よく言ったもんだ 幾人と別れてきただろうか いっそ逢わずじまいの方が 余程いいと唇噛んで空を見りゃ 赤い夕焼けが笑ってる 弱虫だよな おいらは・・・